島根半島西部地域


大社・日御碕・鷺浦

縁結びの神社として有名な出雲大社は、大国主命(だいこく様)を祭神として、出雲文化の中核を成し、全国各地からたくさんの参拝者で賑わっています。
鮮やかな朱色が映える日御碕神社は、日の本の夜を守る神社と伝えられており、古来より神幸神事(夕日の祭り)が執り行われています。
神代の時代からの日御碕を中心とした夕日にまつわるストーリーが、2017年4月に日本遺産「日が沈む聖地出雲」に認定されました。
また、半島の西端には、高さ43.65mの石積み灯台として日本一の高さを誇る「出雲日御碕灯台」がそびえ立ちます。
「世界の歴史的灯台百選」、「恋する灯台」にも選ばれ、明治36年から海の安全を守っています。
灯台の周囲の遊歩道にある展望デッキから見る夕日は、圧巻です。
また、この美しい夕日を地元ガイドと一緒に巡る「夕日鑑賞ツアー」も楽しめます。
鷺浦地区は、美しい赤瓦の漁村風景が残っており、日本らしい風情を案内するガイドツアーが行われています。
また、漁船を利用したクルージングにより、島根半島・宍道湖中海ジオパークに認定された景観美あふれる海岸線も巡ることができます。

島根半島西部地域のおすすめポイント

柱状節理

日御碕海岸の遊歩道を歩くと、流紋岩(りゅうもんがん)の溶岩が冷却してできた4~7角形の節理が見られます。
この岩石は、経典のような形をしているため、経島(ふみしま)の名称もその形状から呼ばれています。

経島

経島は、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。
11月上旬から7月頃まで数千羽のウミネコが飛び交います。
また、毎年8月7日、「御幸神事(夕日の祭り)」が執り行われます。
経島は古くから日御碕神社の所縁の神域であり、一般の方の入島は禁じられています。

稲佐の浜

国譲り、国引き神話の舞台となった砂浜で、日本のなぎさ100選に選ばれた美しい景観が広がっています。
また、旧暦の10月10日には、この地で神迎えの神事という儀式が行われます。
全国の神々がこの浜からお越しになり、出雲大社で縁結びの会議をなさると伝えられています。

鷺浦(さぎうら)遊歩道

鷺浦港の西側から鷺浦灯台まで続く約2.5km(片道約60分)の遊歩道で、途中の分岐点からは、梅灘(うめなだ)という浜辺にも行けます。
鷺浦灯台からの眺めは絶景です。
また漁船を利用したクルージングもでき、海上からも海岸洞窟などジオパークのダイナミックな海岸景観を堪能できます。


海の幸

日御碕のお食事処では、日本海で獲れる新鮮な魚貝類を贅沢に使用した海鮮丼やサザエのつぼ焼き、イカ焼きなどが味わえます。
また、日御碕特産の干物やわかめなど、旬の素材を生かした特産品も満載です。

出雲そば

出雲そばは、粉の選別をせず、玄そば(殻のついたそばの実)をそのまま製粉するため、色は黒っぽいですが、香り高く、風味と独特の食感が特徴。
日本三大そばの一つ「出雲そば」は、おすすめご当地グルメです。

出雲ぜんざい

旧暦の十月に執り行われる「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事の折に振る舞われたのが、「神在餅(じんざいもち)」です。
その「じんざい」が訛って「ずんざい」⇒「ぜんざい」となり、京都に伝わったと言われています。
出雲は、ぜんざいの発祥の地です。


猪目洞窟(いのめどうくつ)

この洞窟は、火山噴出物の堆積による地層が波により侵食されてできました。
出雲国風土記に「黄泉の坂、黄泉の穴と呼ばれている」と記されており、神秘的な洞窟です。

韓竈(からかま)神社

約1600万年前の海底火山から噴出してできた険しい山の中腹に、韓竃神社があります。
祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)にちなむ伝説や鉄器文化の渡来などの由来がある神社です。

立久恵峡県立自然公園

全長2㎞に及ぶ渓谷、立久恵峡は、神戸川の川面から高さ50mから150mぐらいの切り立った崖が広がる大パノラマです。
神亀岩、烏帽子岩、ろうそく岩などの名で呼ばれる見事な奇岩が連なっており、国の名勝・天然記念物に指定されています。

島根県立古代出雲歴史博物館

出雲大社の東隣りに位置する古代出雲歴史博物館は、出雲大社ゆかりの展示はもちろん、石見銀山・たたら製鉄・青銅器・出雲風土記神話(神話シアター有り)など、島根県全域に渡る歴史と文化を紹介する博物館です。
太古の出雲大社の建築を再現した5m近くある実物10分の1の模型や、国宝に指定されている銅剣・銅鐸は必見です。

出雲文化伝承館

出雲文化伝承館は、出雲地方の伝統、文化、歴史を学ぶことができる施設です。
明治29年に建てられた出雲地方の大地主、江角(えずみ)家の母屋、長屋門を移築したもので、南に面する大戸口を入ると広い土間に立派なケヤキの大黒柱、また重厚な黒松の梁組が屋敷の風格を物語ります。

荒神谷史跡公園

日本3大美人の湯「湯の川温泉」の西南に位置する緑深い里山から銅剣358本、銅矛16本、銅鐸6個が相次いで発掘され、一躍有名となった遺跡です。
一カ所から358本もの銅剣が発見された例は全国になく、現在は国宝として古代出雲歴史博物館に保存されています。

宍道湖北山県立自然公園・西部地区

康国寺(こうこくじ)駐車場から、約2.5km、80分かけて旅伏山(たぶしさん・456m)に登ると、展望広場には、築地松(ついじまつ)の点在する出雲平野、斐伊川(ひいかわ)、宍道湖(しんじこ)、遠く三瓶山(さんべさん)も望めるパノラマが広がっています。
また、東に離れ宍道湖北側に位置する「目のお薬師様」として知られる一畑薬師(いちばたやくし)の境内からは、宍道湖を眼下に東に大山、西に三瓶山をはじめ中国山地の山々が一望できます。


地域の詳細・お問い合わせ
出雲観光協会:〒699-0721 島根県出雲市大社町修理免735-5
TEL 0853-53-2112 FAX 0853-53-5856